屍の王 (角川ホラー文庫 66-6)

著者 :
  • KADOKAWA (2004年9月1日発売)
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本棚登録 : 132
感想 : 13
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軽妙な文章が特徴の人気エッセイストだった草薙良介は、愛娘が惨殺されて生きる気力をなくし、妻とも別れてどん底の暮らしをしていた。
そこへ昔からの付き合いの編集者から小説を書いて欲しいという仕事が入る。
草薙は即座に架空の男の自叙伝という形のプロットを固め、死んだ娘を登場させることにして異常な熱意で執筆を始めた。

ホラー物って夏が多いなー。
じっとりとした暑さで思考能力が奪われ、次第に狂気に陥ったり、殺した死体が熱気のこもる室内で腐乱して蛆がわき屍臭が漂ったり。
かと思うと恐怖でぞっと冷や汗をかいて夏なのに
ガタガタ震えるほど寒くなったり。
真夏ホラー味たっぷり、腐臭ただよう死の世界からの招待状。
帯には「綾辻行人氏、絶賛!」の文字。
そんな一冊。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: ホラー
感想投稿日 : 2006年5月16日
本棚登録日 : 2006年5月16日

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