ピアニストの青柳いづみこさんが,ドビュッシーの曲について書かれたエッセイ。
個人的に,ドビュッシーと言えば管弦楽曲の「『牧神の午後』への前奏曲」が好きです。
個人的にピアノ曲は(も?)不勉強ですが,「月の光」「喜びの島」あたりは好きです。
オイラが知らない曲もたくさん(むしろ知っている曲の方が少数)ありましたが,ピアニストとして,技術的なこととか,その時代のドビュッシーの状況とか,様々な方面から曲について書かれていました。
東洋的なペンタトニック(五音音階)や,全音音階など,ドビュッシーの音楽は調性を曖昧にさせている物が多いというのははじめて知りました。
また,曲の解釈もとても面白かったです。
文章だけでは分からなくなったので,たまたまあった,ワルター・ギーゼキングのアルバムを聴きながら読みすすめると,おおっ,そういうことかーというところがたくさんありました。
自分の手元にない曲も,著書中にはたくさん紹介されていたので,ぜひとも紹介されている曲を聴きながら,もう一度読みたいです。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
音楽
- 感想投稿日 : 2016年6月27日
- 読了日 : 2016年6月27日
- 本棚登録日 : 2016年6月27日
みんなの感想をみる