食卓の文化誌 (岩波現代文庫 社会 100)

著者 :
  • 岩波書店 (2004年11月16日発売)
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岩波現代文庫
石毛直道 「食卓の文化誌」

各国の食習慣、道具、調理法方法、調味料などを対象とした食文化論の本。著者が絶賛する日本の食文化は、食器の美しさ、だしのうま味の発見。昆布のだし、カツオ節、シイタケ、貝柱など次々とダシを商品化している点を絶賛している


ハシで食べられるように調理した日本の切りきざむ料理文化は評価しつつも、芸事化した包丁術には批判的な論調


お膳による卓上の食事や 中立のハシ(1つの皿から取り分ける用の菜ばし)に 他のハシ文化圏と異なる習慣を指摘した点は、とても面白い


驚いたのは「大根おろしは、日本人の発見した大根のすぐれた食べ方である」という言葉。世界では 大根はおろさないのか? 醤油あっての大根おろしか?








読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2023年1月12日
読了日 : 2023年1月12日
本棚登録日 : 2023年1月11日

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