がん‐4000年の歴史‐ 下 (ハヤカワ文庫NF)

制作 : Siddhartha Mukherjee 
  • 早川書房 (2016年6月23日発売)
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シッダールタムカジー 「がん 4千年の歴史」


発がん因子から がんが誘発される過程が明らかになる巻。多種多様な がんの発生原因が 遺伝子の突然変異であることが判明。発がん因子により、細胞内の原がん遺伝子が活性化するか、がん抑制遺伝子が不活性化し、がんを誘導する仕組みは わかりやすい。


人類が がんを完全克服したわけではないが、がんについての理解と治療法は劇的に変化し、化学療法、外科手術、放射線治療、喫煙抑制活動、スクリーニング検査などにより、がんの死亡率を引き下げていることがわかる。がんの排除より、発がんの進行を止めることを念頭に置いた方が、患者の生存期間を伸ばすように感じた


日常生活で回避可能な 発がん因子リストも提示されており、予防こそ最善の治療であることは 大前提であるように思う。発がん因子とは、放射線、紫外線、煙草、お酒、肥満、肉食、ヒ素、カドミウム、ニッケル、鉛、ベンゼン、塩化ビニル、アスベスト


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2021年8月26日
読了日 : 2021年8月26日
本棚登録日 : 2021年8月24日

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