誰もいない夜に咲く (角川文庫)

著者 :
  • KADOKAWA (2013年1月25日発売)
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本棚登録 : 775
感想 : 72
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初めて読む桜木紫乃。7編を収録した短編集。収録作にない書題がついている短編集は珍しい。
7編の舞台はいずれも北海道。主人公は女性、ちょっと不幸だったり迷ってたり人生がうまくいってなかったり。最後にはちょっとそんな日常がいい方向に変わるような予感を誘う。でもそれはささやかなもの。きっと彼女たちはこの後も、何ども不幸に見舞われたり迷ったりすることだろう。でも、普通の人の人生もそういうことの繰り返しだ。そんな当たり前だけど、あまり小説読んでは思わなかったことを感じた。
自分が住んでいないせいか、北海道はこういう物語の舞台になるなあ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年10月27日
読了日 : 2018年10月27日
本棚登録日 : 2018年10月27日

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