2013年、十二支の巳年も残り少なくなるなか「ヘビ」に関する本を取り上げてみました。著者Aby Moritz Warburgは本書では姓をヴァールブルクと表記されているのでちょっとわかりにくいかもしれませんが、ウォーバーグ一族のひとりで、現代の美術史研究に大きな影響を与えた研究者です。アメリカ先住民の「蛇儀礼」が象徴するものについて、時空を超えた考察(ギリシャ・ローマやキリスト教での象徴としてのヘビ)が刺激的です。
文庫本200頁余りのうち、本人による講演はその半分ほどで、残りは原著ドイツ語版の解説と、日本語訳者による解説、注釈になっています。
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カテゴリ:
思想史
- 感想投稿日 : 2013年12月15日
- 本棚登録日 : 2013年12月15日
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