あちこちへ話題が飛んですこし分かりづらい文章だけれど、客観的に見たらわたしたちの会話なんてあっちへこっちへ行ったり飛んでったり、いつも読んでいる本のようにきちんとまとまってるわけじゃないんだろうなあ、とおかしくなる。きちんと考えれば深い意味があるのかもしれないけれど、わたしは小難しいことは考えられないので、とりあえず読んで情景を思い描くだけでも、ほんとうに色とりどりの景色が見られて面白かった。お気に入りはラストの『テディ』。
にしても、外国の小説の訳者が持つ語彙の幅広さに毎回驚かされる。いわゆる日本の作家が書く文章を読むよりも、段違いで語彙が増える感じがする。(日常で使えるようなことばかどうかはともかくとして)あの手この手で雰囲気を再現するぶん、聞いたこともないようなことばを覚えざるを得ないんだろうなあ。すごいなあ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2020年7月5日
- 読了日 : 2020年7月5日
- 本棚登録日 : 2020年7月5日
みんなの感想をみる