3000年の密室 (光文社文庫 つ 12-1)

著者 :
  • 光文社 (2002年3月1日発売)
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感想 : 29
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密室状態の洞窟から発見された縄文人の遺体に残る殺人の痕跡。彼はどこからやって来てどうやって死んだのか。これまでの定説を覆すかもしれない大発見と学会の盛り上がりの裏で起きた、第一発見者失踪の真相は。
一番面白かったのは縄文時代の農耕文化などに関する激論か。どこまで信じてよいかはちょっとわからないが、科学分析からいろいろわかるものだなぁと感心した。現代のミステリ部分はむしろ蛇足だったのでは。そして3000年前のミステリは、新本格くさい落ちであった。2002年の作品でありるが、科学分析なんかは最新!という感じがする(こちらがわかってないだけだが)のにフロッピー使ってるのかぁ、と。技術の進歩はすごいものだ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2019年3月16日
読了日 : 2019年3月16日
本棚登録日 : 2019年3月16日

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