幸福学×経営学 次世代日本型組織が世界を変える

  • 内外出版社 (2018年5月23日発売)
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感想 : 12
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就職してから、どうせ仕事するならば成果を上げて評価されたいと頑張ってきた。評価されれば仕事が楽しく幸せになると思い込んでいたけれど、そうはならなかった。その理由が本書を読んでわかり、納得できた。評価されたその一瞬は嬉しくても、それは毎日の仕事の楽しさには繋がらないものだったのだ。

ではどうしたら幸せになれるのか?

まず個人レベルでは、本書で挙げられている「幸せの4つの因子」を満たすように、仕事を通して自己実現を図りながら成長し、自己否定ではなく自己受容し、人の目を気にせず自分らしさを追求することが必要となる。
これを実行していくためには、まず自分を理解しなければならない。自己実現で目指したいものは何か、自分らしさとは何か、分かっているようで分かっていない。
まずは目標をしっかり見定めて、その上で自己実現や自分らしさの追求をしていきたい。

組織レベルでは、「ホワイト企業の3つの因子」を満たすべく、お互いを尊重し合う社風の中で、働きがいを持ち、自分の成長を感じながら仕事ができる組織を作り上げる必要がある。
具体的な方策として、権限委譲が挙げられている。
若手に仕事を任せることによってやりがいを引き出す取り組みは私の職場でも行われている。しかし、経験が浅い担当者にとっては逆にストレスになっている。適切な負荷量となるようなマネジメントや教育体制が必要だと感じた。

人は存在するだけで価値があるとする考え方は素敵だと思うけれど、その場合人材採用や選考はどのような考えに基づいて行うのかが気になった。理念への共感度合いで測るのだろうか?

読書状況:いま読んでる 公開設定:公開
カテゴリ: 2020
感想投稿日 : 2020年3月8日
本棚登録日 : 2020年3月8日

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