1919年にトリーノに生まれた作者は44年2月アウシュビッツ強制収容所に抑留。45年1月ソ連軍に解放され、同年10月イタリア帰還。
実話。
ナチ統治下のドイツ地図があり主要収容所および抹殺収容所の場所が点在していてその数の多さに驚かされる。
ユダヤ系のイタリア国民だというだけで生きる権利を奪われる。
人でなく物として、いくつあるか数えられる。
何百人も軍用列車で運ばれて、たまたま列車の片側に降りたものが収容所に入り、残りはガス室行きになった。
ここでは、収容所の中での暮らしが事細かに書かれている。私たちの常識のような規範で生きていたらすぐ命はなくなる。
こういうことがあった歴史を知ると、いまがどんなものでもありがたくなった。
あんまり、本を誰かに勧めたりはしないけどこれは読んでほしい。と思った。
それにしても、よく生き延びたな。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2018年1月11日
- 読了日 : 2017年12月18日
- 本棚登録日 : 2018年1月11日
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