カラマーゾフの兄弟 4 (光文社古典新訳文庫)

  • 光文社 (2007年7月12日発売)
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4巻読了。
・ミーチャの裁判の結果がでたとこまで。
さいごタイトル、お百姓たちがいじを通しましたって、どういうことだろう?

・怒涛の展開。人々は、博学で弁が立つなぁとだれもかれも。

・人情とか、1人の人のなかには多面性があるとか綺麗事でなくいきいきと描かれてた。

・貴族の父殺しは重罪で、道に倒れてて凍えてる虱だらけの農奴とか下男のグリゴーリとかを杵で殴ったりしてもたいして罪に問われないとか、きっちりした身分制度、人々の意識があるなぁと思った。今では人権とかあるけどこの時代のロシア社会が垣間見れるよな。グルーシェニカの召使とか。

・ロシアの身分制度の説明、階級と官位の説明が、巻末の読書ガイドにあった。ロシア帝国に住む全ての住民が、いずれかの階級に属してたそうだ。

・うわー裁判の結果!?
二転三転。

・父殺しを心の底ではみながのぞんでる?

・13のコーリャの鉄道事件にははらはらした。しかし、ベレズフォンが、イリューシャが針を飲ませてしまったと悔やんでたあの犬だったとは!

・イワンは狂ってたのか。スメルジャコフもそうなのか。
読めば読むほど、だれが事実をはなしているかがてんでわからなくなってきた。
イワンと話してた。悪魔、分身、は果たしてスメルジャコフだったのか。スメルジャコフが3千ルーブルほしさに、ほんとにやったのか。みんな妄想なのか。

わけがわからんくなるが、現実ってそういうもんかも。わたしの見ている世界っていったい・・・


読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年5月19日
読了日 : 2020年5月19日
本棚登録日 : 2020年5月19日

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