6人きょうだいが各章ごとに主人公となり、進んでいくお話。
語り3人称の理由は、巻末の解説にて!
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目次で、きょうだいが順不同に主人公となっていくことはわかるのですが、始めの章できょうだいそれぞれの紹介がされていくところは、少し情景がごちゃごちゃして、一人一人の姿がうまく描ききれませんでした。
文章が進んでも、しばらくきょうだいの年齢も性格もなかなか頭に入りませんでしたが、半分を越えたあたりでようやく、きょうだいの輪郭が描けてきました。
導入こそハードルが高かったものの、ひとつひとつのお話自体は丁寧で、それぞれのきょうだいが、性格や年齢、置かれている立場がちがうからこその悩みや望みが、1章ずつ書かれていました。
きょうだいの母親が隠していた秘密は、話を引っ張った割にはあまりインパクトがなく、良くも悪くも、どの人も“いい人”なため、お話がふわっとしていていたように思います。
また、仕方ないことなのかもしれませんが、父親のエピソードに比べると母親のエピソードが少なく、母親がどんな人なのかがつかみにくかったのが正直なところです。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
朝井リョウ
- 感想投稿日 : 2021年2月10日
- 読了日 : 2021年2月5日
- 本棚登録日 : 2021年2月3日
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