有限と微小のパン (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2001年11月15日発売)
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本棚登録 : 7194
感想 : 524
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S&Mシリーズ最終作!
キーワードは“すべては装飾”。
ぶ、分厚すぎる(汗)けど、なんだかいろいろ消化不良(泣)

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日本最大のソフトメーカー・ナノクラフトが経営するテーマパークを訪れたお嬢様大学生・西之園萌絵ら3人。
しかしそのテーマパーク内で殺人事件に遭遇する。
そしてその背後には、かつて対峙した天才プログラマーの姿がちらつき…

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この物語展開に、この原稿量は必要だったのだろうか…?と思うくらい、話が進まず。

犯人は判明するものの、“すべては装飾”というキーワードのもと、トリックについてはそういう展開にしてしまうと、もはや何でもありになってしまいませんか?という感じで、消化不良でした。
また犯人がなぜ、犯行を犯したのかについては明確にならず、情報も不足な中で読者の手に解釈をゆだねられてしまい(いや、著者は解釈をゆだねてはいないのかもしれない。理由など、その人の中にあるものだから、本当の理解などできないというスタンスだから)、もやもやが募りました。
シリーズ中、一番もやもやした作品かもしれません(泣)

1作目と類似した雰囲気もあるのですが、お話としては1作目の方が断然おもしろかったです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 小説
感想投稿日 : 2021年7月2日
読了日 : 2021年7月1日
本棚登録日 : 2021年6月26日

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