やだ、どうしよう!上巻を上回るおもしろさ!
エリザベスとダーシーの関係性にも胸がさらにキュンキュンの1冊。
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ダーシーからの思いもよらない手紙の内容に、混乱するエリザベス。
そんな中、末妹のリディアがダーシーと因縁のある将校と、無邪気に駆け落ちしてしまう…!
高慢な男とばかり思っていたダーシーの、意外な一面を見たエリザベスは…
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上巻よりもさらにおもしろさ、スピード感がアップした下巻で、1日とかからず読みきってしまいました。
上巻ではものすごく高慢な男として見られていたダーシーが、下巻では本当にかっこよく見えてびっくりしました。
ダーシーは本当に高慢ではありましたが、同時にきっかけがあれば自分自身を見つめなおせるだけの度量と、素直さを持ち合わせていた男でした。
思考力の高さ、行動力もあり、“変われる男”だったダーシー。
自分を変える中で向き合わなくてはならなかった苦痛をも受け入れて乗り越えていくさまは、とてもかっこよかったです。
そして変わる男あれば変わらない人あり…。
主人公エリザベスの末妹・リディア、母のベネット夫人、そしていとこのコリンズの愚かさは下巻でも全く変わらず、ベネット夫人の言動やコリンズとリディアの手紙のくだりでは、思わず笑ってしまいました。
ベネット夫人を母親にもつエリザベスには、心底同情します。本当にお疲れさまです。
「高慢と偏見」というタイトルが最初から最後までしっかりと貫き通されており、なおかつ高慢さや偏見が生まれる背景が見事に書ききられた超・名作!
文句なしのおもしろさでした!
- 感想投稿日 : 2021年1月22日
- 読了日 : 2021年1月21日
- 本棚登録日 : 2021年1月19日
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