賃労働と資本 (岩波文庫 白 124-6)

  • 岩波書店 (1981年7月16日発売)
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古いせいか、とても読みにくかった… 無駄に詩的な表現が多くて「もっと簡潔に書かんかい!」と言いたくなります。 そんなわけで、ざっとななめ読みした限りではこんな内容のようでした。 <li>労働者は自分の労働力=時間を、資本家に売ることで生計を立てる。 <li>労働力の価格は市場原理によって決定される。なので労働者の生活に必要な費用(原価)を大きく下回ることもありうる。 <li>売った労働力は資本家のものなので、それを使って生み出された価値(剰余価値)は資本家の懐に入る。これが搾取に見える。 <li>労働者が増えるほど労働力(の相場)は安くなるので、資本家は労働者の繁殖を促す。 <li>労働から専門性を極力除外することで、労働力の流動性が高まり、安く調達できるようになる。 今となっては当たり前のことですが、この当時には画期的な発見だったんでしょうね。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス・経済
感想投稿日 : 2009年6月10日
読了日 : 2009年7月13日
本棚登録日 : 2009年6月10日

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