魅せられたる魂 1 改版 (岩波文庫 赤 554-1)

  • 岩波書店 (1989年11月16日発売)
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本棚登録 : 62
感想 : 3
4

百恵ちゃんが引退する少し前に「人はそれをスキャンダルと言う」というドラマをやっていた。サスペンスタッチでなかなか面白いドラマだった。
その原作がロマン ロランの魅せられたる魂だと知って読んでみた。
どちらも父親の死後、隠し子がいる事が判明し、腹違いの妹と出会うところから始まる。

ドラマの蘭子はとんでもない性悪女で、何かと引っ掻き回してくれたけど、原作のシルヴィーは奔放なところはあるけれど、自力していて社会通念も持っている現代の我々からみたら好感度の高いチャーミングな女性。むしろ主人公のアンネットのほうが面倒臭い女。なんでしょう、自分から人生をややこしくしてしまっている。

妹との関係、息子との関係、今後の展開が楽しみ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: フランスの小説
感想投稿日 : 2017年4月8日
読了日 : 2017年4月7日
本棚登録日 : 2017年4月7日

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