入社1年目の教科書

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  • ダイヤモンド社 (2011年5月20日発売)
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『感想』
〇入社1年目と題にあるが、これはサラリーマンのしかも一般的にいう大企業の1年目が対象となっている。中小だと4年目くらいからが対象という感じがした。

〇上司と言えど、感動を伝えることやフィードバックすることが大事だということは、やっぱりその通りだなと感じた。いわゆるできる上司は例え部下だろうと、自分の意図を理解してくれたことが分かればうれしいし、自分が気づかないところを指摘されれば、納得できる部分なら素直に受け入れることができる。そればかりか相手のことを高く評価する。逆に間違ったことを言ったって評価がガクンと下がるわけではないのだから、自分の気づきを言ってみるべきだ。だけどそれが通用しない上司というのが一定数存在するため注意が必要。

〇勉強しなくてもある程度仕事ができてしまう、それはその通りで、それで満足して更なる高みを目指すかどうかでその人のキャリアに差ができる。見ている人は見ているもので、努力しているかしていないかはわかってしまうんだよな。

〇仕事を生活の中心にしてしまうと仕事関係だけが濃密になってしまうが、それではどうしても思考や認識が同質化してしまうから、仕事とは関係のない人と接することで違う刺激を受けることは大事。せめて職場で仲良しのいつものメンバーとばかりご飯を食べたりプロジェクトを進めるのはやめよう。

『フレーズ』
・3つの原則(p.2)
 ①頼まれたことは、必ずやりきる
 ②50点で構わないから早く出せ
 ③つまらない仕事はない

・すべての仕事は社会性があるから存在しています。だからこそ人さまからお金をもらい、利益を出して存続しているのです。そういう意味では、誰もが大事な仕事をしていて、誰もが社会に足跡を残していると言えるでしょう。(p.78)

・あなたにとって重要なことが、相手にとって重要とは限りません。(p.93)

・脳に負荷をかけて強い脳を作り、困難な問題に直面したときに自ら考え抜くことができれば、より早く成長することができるのです。(p.122)

・大部分の人の能力にほとんど差はありません。やがて大きな差になって表出してくるのは、広い意味での勉強をし続けているかどうかということなのです。やっかいなのは、それに気づいている人が意外と少ないことです。(略)悪いことに、勉強しなくてもある程度の仕事はこなせてしまいます。(p.135)

・人は、人と比べている限り、残念ながら幸せにはなれません。(p.200)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ビジネス
感想投稿日 : 2021年4月3日
読了日 : 2021年4月3日
本棚登録日 : 2021年4月3日

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