高野聖 (角川文庫 緑 10-2)

著者 :
  • KADOKAWA (1971年4月1日発売)
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本棚登録 : 295
感想 : 32
5

初の鏡花。こんなに面白いならもっと前に開けば良かった!幻想的で、少し怖い、切ない、、

・「義血俠血」あゝ...........一晩も共にしてない二人.......金さん.........
・「外科室」いいえ、あなただから、あなただから...でも、あなたは、あなたは、私を知りますまい!「忘れません」と言われたさ...
・「眉かくしの霊」白い桔梗の汀に咲いたように畳に乱れ敷いた

表題にもなっている高野聖はそこまでツボらなかったのですが、圧倒的描写力(特に、山蛭のシーンはぞっとした)や、聖母性と魔女性を持つ、なんとも艶かしい女性(こちらも描写がすごい)と、白痴の夫のやり取りはなんというかとても引き込まれた。

泉鏡花好きなのは、三島由紀夫や小野不由美が大好きで、かつ歌舞伎も大好きな私としては当然の流れだった...

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 純文学
感想投稿日 : 2020年11月30日
読了日 : 2020年11月30日
本棚登録日 : 2020年11月30日

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