ABC殺人事件 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)

  • 早川書房 (2003年11月11日発売)
3.74
  • (315)
  • (541)
  • (579)
  • (46)
  • (10)
本棚登録 : 5572
感想 : 370
5

いま見ているスーシェ版ポワロで「ABC殺人事件」があるので、およそ10年ぶりに再読。
いやはや、面白い!たいへんにエンタメ的な作品だと感じます。

ポワロに予告状が届き、Aのつく町でAのつく名前の人物が殺される。そして次はBの町で――。
不謹慎にもワクワクしてしまうこの設定に、ページをめくる手が止まらない。またこのハヤカワ版は翻訳も違和感が少なく、それもあって一気読みしてしまった。
クリスティーといえば『そして誰もいなくなった』が一番好きなのだけど、これはまた違ったベクトルで面白い。
本命の殺人を隠すために連続殺人に見せかける、というのは今ではよくある手だけども、この時代にここまで完成されているのが素晴らしいです。
しっかり復習を終えたので、ドラマ版もじっくり楽しもうと思います!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年10月11日
読了日 : 2023年10月11日
本棚登録日 : 2023年10月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする