日本人女性の社会的役割を古代から現代まで、北から南、果ては海外まで追った一冊。武家だけでなく、庶民の、無名の女性達の記録で、その調査対象の広さには感服した。それはまさに自分の母や祖母、曽祖母の話を聞いているようで、ある意味どのエピソードも「あ、それ聞いたことある」という感じだった。女性は男性に比べて選択肢が少ないとか、社会的弱者だとか言われているものの、冷静に見つめ直してみると、想像以上に女性は柔軟な生活を、つい最近まで送っていたのだということが分かる。歴史観を変える一冊。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
30 社会
- 感想投稿日 : 2014年11月8日
- 読了日 : 2014年11月8日
- 本棚登録日 : 2014年11月8日
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