鼓笛隊の襲来 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2011年2月18日発売)
3.60
  • (42)
  • (102)
  • (106)
  • (21)
  • (1)
本棚登録 : 733
感想 : 106
3

9編からなる短編集。どれも微妙に日常からずれた世界で語られる。
表題になっている「鼓笛隊の襲来」は最後がちょっとあっさりしすぎていて肩すかしを食ったけど、それでも1行目から、この少しずれた世界にもっていかれて存分に遊ばせてもらえた。
他の8編もそれぞれいいズレ具合と、そのズレに違和感を感じさせない説得力のある文章で、不思議ワールドを堪能できる。

「校庭」と「同じ夜空を見上げて」、読後感は全然違うけど後をひかれる。
三崎ワールド、ハマりそうです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月7日
読了日 : 2012年3月7日
本棚登録日 : 2012年3月7日

みんなの感想をみる

コメント 1件

Yoshi_Navyfieldさんのコメント
2012/03/07

文庫化されている短編集では、ほかに「バスジャック」があります。
三崎さんは、長編も短編も突飛で不思議な世界を描いていて、くせになる雰囲気をもっておられます。
他の作品もぜひどうぞ!

ツイートする