ルポ 誰が国語力を殺すのか

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  • 文藝春秋 (2022年7月27日発売)
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新聞に書籍広告で紹介されていた。昨今の子供たちの国語力や精神面に関する深刻な実情を取った本。帯にもあるように衝撃的な内容がある。
子供たちの国語力や精神面に関する深刻な実情を紹介されている。
しかし、本当は子供が問題なのではない。子供の親世代からの積み重ねのように思えてならない。親世代が経済的にも文化的にも身体的精神的にも余裕がない分、しわよせが子どもに表れている。
先日、「識字調査、全国実施へ始動 岡山の夜間中学生2割、生活に支障も 国語研、1948年以来」(共同通信社)2/18(土)
の記事を読んだ。
「国立国語研究所(東京)が識字調査の1948年以来の全国実施を目指している。既に岡山などで、義務教育を受けられなかった人たちが通う夜間中学の生徒らを対象に実施。約2割が十分に読み書きができず「日常生活に支障の恐れ」との結果も出ている。」以下略
識字率の実態把握は学び直しの促進につながりそうだ。とあったが、学びなおす機会ややる気をどのように設けるのか、難しいと思った。
「国語力」考える力、感じる力、想像する力、表す力、大人でもきちんと身についている人がいないこともあるのはこういう実態があるのだな。と感じることがあったので、現状を認識し、よき方向にすすむためには、かなり「国力」が必要だと思った。政治家のみなさんにもぜひ実態を知ってもらいたいと思った。『ケーキの切れない非行少年たち』宮口 幸治著(新潮社)を読んだ時にも思ったが、この本は、とりあえず、学校の先生方、保護者のみなさん、余力?のある人(ここが一番大きいけれど)、興味のある人はこの本を読んでほしい1冊かもしれない。

追伸 一度書いて投稿する前に誤字脱字を確認すればよかったです。すいません。だから国語力が足りないんです。(^◇^;)反省。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 教育
感想投稿日 : 2023年3月5日
読了日 : 2023年3月5日
本棚登録日 : 2023年3月5日

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