講演調で読み易い。漱石で一番知られているのは「こころ」だと思うけど、初めて読んだとき、”先生”はあまりにセンスティブすぎるんじゃないか、そこまでしなくていいのになあ、と思っていた。漱石の小説群はどうやら漱石自身の宿命を書いている、ということであった。”自分で何故そのようにふるまったか分からない”部分こそ、一番核のところにしまい込まれている無意識であり、漱石はそれを繰り返し表現しようと試みている。たぶん読み切れていなかった、もう一度読んでみようと思う。
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- 感想投稿日 : 2021年5月30日
- 読了日 : 2021年5月30日
- 本棚登録日 : 2021年4月30日
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