「夢うつつなれど 蛇にしめられるといっそ死んでしまいたいほどいい気持ちや」・・・・・・・
『ねじ式』を代表作に、「ガロ」で活躍した作家、つげ義春先生の作品集。初めて読んだときはそのカオスなようで理路整然としているようにも感じる・・・ようはよく分からない世界観に、圧倒されつつ首をかしげた。個人的に一番「はっとさせられた」話は『沼』で、最後に青年が猟銃を撃つシーンで、何故だか知らないが鳥肌が立った。他の作品に比べても、その衝撃は段違いだった。なぜだろう・・・・・・・恐らく考えなくてもいいのではないか、とも思っている。登場人物のセリフがまた、背景の幻想的で不思議な感じと合わさって妙味だと思う。あまりたくさんの感想を書くことは難しいが、そうしなくても、一生心に残る作品たちばかりであった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年7月31日
- 読了日 : 2021年7月31日
- 本棚登録日 : 2021年7月1日
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