『エロスの解剖』が独立性のあるエロスのエッセイだとしたら、『エロティシズム』は統一性があって読みやすいし、入門書としても素晴らしい一冊でした。この一冊を読むだけでも、澁澤さんの他著に散りばめられたエロスの理論が理解しやすくなるのではないでしょうか。「存在の不安」「胎内回帰願望について」「愛は可能か」などのエッセイがお気に入りです。
「死とエロティシズムとが、深いところで、いかに密接な関係をもっているかということを、ここでもまた、説明することになってしまった。」(本文より)
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- 感想投稿日 : 2022年6月17日
- 読了日 : 2022年6月17日
- 本棚登録日 : 2021年7月16日
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