ソロモンの犬 (文春文庫 み 38-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2010年3月10日発売)
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本棚登録 : 6667
感想 : 749
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ある日突然起きた事故の真相を追うことになった秋内が辿り着いた先には・・・
冒頭から何か変な違和感?(言葉にするのが難しいのですが)があり、
靄がかかったようなそんなイメージが終始ありました。
怪しいなと思うような言動や行動を頭に残しつつ読み進めていき、
終盤のシーンでは思わず「えっ・・・!?」と声を上げてしまいました。
そしてその後、感じていた違和感、靄が少しずつ晴れていくように、
物語の全体像がようやく掴むことができました。
真相がわかっても尚、やりきれない気持ちになりました。
未然に防げたことなのかもしれない、
けれど必然で起こってしまった結果なのかもしれないとも思いました。
悲しい話ではあったものの主人公のピュアさがところどころクスッと笑ってしまうようなシーンもあり、間宮に関しては中々癖にあるキャラクターで面白かったです。
とにかく、オービーには幸せに暮らしていってほしいです・・・!!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年2月15日
読了日 : 2023年2月13日
本棚登録日 : 2022年6月6日

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