ダヤン、わちふぃーるどへ―わちふぃーるど物語〈1〉

著者 :
  • 中央公論新社 (2002年10月1日発売)
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嵐の晩、雷鳴とともに生まれた猫のダヤン。飼い主のリーマちゃんや母猫・弟猫と、地球で子猫時代を送っていた。そんなある日、雪の魔法で不思議の国「わちふぃーるど」へ。そこは動物たちが平和に暮らす世界だった。街の危機に立ち上がり、仲間とともに冒険の旅へと出る。待望の長篇ファンタジー・シリーズ「わちふぃーるど物語」第一弾。「ダヤン、きっとあんたは特別な猫よ」 風も雨も稲妻も、ダヤンが生まれるときを待っていた…。ダヤンの誕生、そして不思議の国わちふぃーるどへやってきたダヤンの、はじめての冒険を描く長編ファンタジー。
(「BOOK」データベースより)

でてくる動物たちがすごく可愛い。でもそれだけじゃない。設定が細かくされていてなるほどってなるところが沢山ある。子供向けのファンタジー小説というよりは、大人に読んでほしい内容になっていると思う。今回とても残っている言葉が、エルフの王様の「時計……。時を計るものじゃな。時の重さはその時々で違うのにどうして計れるんじゃろう。」ダヤンはこれは長さを計るものじゃないかしらと返してるけど、たしかに時って計れるようなものじゃないのに無理に計ってその中でせかせか生きているんだなーと考えさせられた。

わにのイワンがいい奴すぎて惚れた!なんて男気!ジダンもミステリアスなのにさりげない優しさにメロメロにされる!魅力的な子たちばかりです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 児童文学
感想投稿日 : 2013年4月4日
読了日 : 2013年4月4日
本棚登録日 : 2013年4月4日

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