殺人事件、不動産問題、シングルマザー、核になりうるテーマはたくさんあった。
しかし、本質的にどれも核のストーリーにはなりきれていないため、他の著者が描いたとしたら、おそらく捉えどころのない物語になっていただろう。
登場人物が不必要に多いのも残念だが、それでも各個人の背景と思想を読者に伝える技術は
著者の一番得意としているところであり、ストーリーを捉えどころのないものから壮大なものへとうまく昇華できている。
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- 感想投稿日 : 2009年3月22日
- 本棚登録日 : 2009年3月22日
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