Cathedral: Stories (Vintage Contemporaries)
- Vintage (1989年6月18日発売)
本棚登録 : 37人
感想 : 3件
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- Amazon.co.jp ・洋書 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9780679723691
感想・レビュー・書評
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カーヴァ―の作品はどれもこれと言った盛り上がりがあるわけでなく、「アメリカ」を淡々と切り取っている。多分自分の年代でまったくアメリカに憧れなかったという人は少数で、なんだかんだと(アンチアメリカであっても)『アメリカの欠片』ともいうものを内在させていて、その欠片達が静かに共鳴する…そんな感じかなぁ。
短編はどれもすごくシンプルな英語で書かれていて、すごく素朴でホッとする田舎料理を食べてる気分。ごてごてした都会のフレンチでなくてね。
表題の『Cathedral』もいいけど、俺は『A Small, Good Thing』が好き。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
今さらハマったレイモンドカーヴァー。
「家族」「夫婦」を様々な角度から綴った短編集です。
一人息子の死や夫の失業など、やりきれない現実を淡々と客観的に描く作家です。
そこには、どんな運命でも受け入れて生きていかなければならないというメッセージが込められているようで、逆に温かみを感じました。 -
表題作が特に素晴らしい。偏見・宗教といった重いテーマを見事に昇華し、音楽性さえ感じさせる。
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