ホロコ-ストを次世代に伝える: アウシュヴィッツ・ミュ-ジアムのガイドとして (岩波ブックレット NO. 710)
- 岩波書店 (2007年10月5日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (70ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000094108
感想・レビュー・書評
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この目でアウシュヴィッツを見るまでは死ねない
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2020.12.09 図書館
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小さな本だが洞察に満ちた言葉が並ぶ。
ガイドがボランティアではなく、公式ライセンスを試験で取得して初めて行える「仕事」だという。その試験、採用後の扱いなども面白く読めた。 -
アウシュビッツ訪問を考えているため読んだ。
いろんな感情があるのかないのか、入り乱れて言葉にならない...
人を民族や何かで線引きして、それだけの理由で、殺されてしまっていた、
民主主義で選ばれた政府の方針で。
思考停止して周りに流されないよう、歴史を学んでどうすれば同じことを繰り返さないのか考えよう。 -
〇日本人として、ポーランドのことを・ホロコーストのことをどれくらい伝えられるのか
この本はアウシュヴィッツ博物館の内容と、筆者がガイドとしてアウシュヴィッツ博物館に関わってきた中で感じたことを2章に渡ってまとめている。
第二次世界大戦中にドイツ占領下となったポーランドで、ユダヤ人を即座に処分する「強制収容所」として建てられたのがこのアウシュヴィッツ強制収容所です。その収容所でのユダヤ人の扱いは、描写するにはひどすぎる。よく、見てもいないのにこんなにもありありと、しかもイメージの沸くように書かれているのだろう。
日本人がアウシュヴィッツの博物館を案内するなんてどういうことなのか、と思ってはいたが、きっかけは意外と小さいころに経験した講演会だった。小さなきっかけでもいいのだ。ポーランド人でも当時の状況がもうわからない世代だ。
どのくらい、昔のことを理解しようとし、寄り添おうとし、見学に来た人に対して問いかけたり投げかけたり、ときには感じたことを受け取ったり・・・と、なんとなく当たり前だと思ってしまいそうだが、意外と苦になるものだ。
それほど筆者はポーランド人と日本人の違いも理解しつつ、来てくれた人への最大満足を試行錯誤しながらガイドをし、この本を書き上げたのだと思う。 -
見学後に読んだ。博物館の精神や中谷さんの考えが、読めばわかる。
コンパクトでよみやすい。 -
アウシュビッツは昔行った。日本人としてガイドとして頑張ってもらいたい。ここでの歴史は忘れてはいけない。忘れないことが人類最大の責任です。
二度とこういうことを起こさないこと。人間の強さ、弱さあらゆることを感じる。