- Amazon.co.jp ・本 (550ページ)
- / ISBN・EAN: 9784000614740
感想・レビュー・書評
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コンゴやアマゾンで行われた先住民族への虐待の告発者にして、アイルランドをイギリスから独立させるために、ドイツと手を結ぼうとしたため処刑された、ロジャー・ケイスメントの物語です。
物語は捕まったロジャーが、過去を回想する形で進みます。高い理想と強い意志を持ちながら、同性愛者でもあった彼の苦悩と複雑さにひきつけられました。 -
虐待の発生を組織にもっていく。旅の恥はかき捨て。
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タイムアウトでほぼ読まず。多分時間かけたら良いのだと思います、全531頁(訳者あとがき含)
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感銘を受けたが喪失感が半端ない。
原著から10年以上経って翻訳本を読んで、世の中にこんな人道家がいたのかと驚かされる。
コンゴとアマゾンの原住民が受けた虐待、不条理な搾取を告発し、世界に発信した功績、そのままであれぼノーベル平和賞の有力な候補者になっていたのではないかと惜しまれる。
祖国アイルランドの独立を支援、活動したいという熱誠、それにはあまりにも純粋、稚拙過ぎた様に感じる。
ノーベル賞作家の丹念な取材に基づく表現、ストーリー、幾分の創作した部分があるかもしれないが、読んで良かったと言える本となった。
多くの人に読んで欲しいと思える。 -
大英帝国の外交官で、アイルランド独立の夢に殉じたロジャー・ケイスメントという人物を描いた歴史小説。
植民地のコンゴやアマゾンで行われていた先住民への虐待の凄まじさを知った。種族が絶滅してしまうくらい殺されている。
ロジャーはそれを告発し、また英国に占領された自国アイルランド独立をも成し遂げようと決心する。
最後まで読み終えたくない気持ちだった。ロジャーは反逆罪より、その性的指向によって許されなかった面が強いんじゃないかと思えてしまう。