- Amazon.co.jp ・本 (242ページ)
- / ISBN・EAN: 9784001140507
感想・レビュー・書評
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子供の頃何度も読みました。今読み返すと当時とはまた違う感動があります。
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弟をつれて家出、までは分かるけど、まさかメロトポリタン美術館に寝泊まりするとは素晴らしき発想。「ホームシックになるのは自分に自信のない時だ」というのはちょっと心に刺さった。フランクワイラーおばさまはお茶目でいいですね。あんな歳の取り方をしたい。
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「魔法があるなら」を読んで想起する、と他の方が言っていた作品。有名作らしく私もタイトルを見たことはあったが、読むのは初めて。
クローディアは頭の回転が速くて行動力のある、魅力的な少女。彼女は美術館に住むことになるのだが、その理由は「家出」。誰かに流されるわけではなく自分で選んだことだし、その後の展開も彼女自身が自ら飛び込んでいくので、読んでいて「この先どうなるんだろう?」というはらはら感はあまりなかった。
「魔法があるなら」はママもリビーも状況に流されているところが多分にあったので、読んでいてどうしても落ち着かなかったんだよな。この、少女や大人の女性の描き方の違いは、そのまま著者の性別も関係あるのかな。
それにしてもこの作品、もう30年以上前の作品なんだな。訳文に古めかしさはあるものの、今読んでも充分面白いのはすごい。 -
この姉弟、いいわ。
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家出をした小学生クローディアとジェイミーの姉弟が、メトロポリタン美術館に寝泊りをするうちに、天使の像についてのある謎に気づき、それを解くための冒険をするというお話です。冒険とは言っても、都会的で、会話も洗練されていて素敵な感じです。大貫妙子の「メトロポリタン・ミュージアム」の題材となったそうですね。雰囲気がよくあっています。
ポイントになっているのは「違った自分になりたい」という願望であって、当初の計画もそのためなのですが、それとは違う方法も終盤に示されます。この方法がなんとも知的で素敵な大人の女性っぽい雰囲気を持っていることも、本書の魅力の一つではないでしょうか。やっぱり女の子や女性に勧めたいなと思いますね。その点で、秘密なんてまだありそうに思えないうちの娘(4年生)にはちょっと早かったかと思いました。
かけ言葉を使った洗練された会話と文体のために致し方ない部分もだいぶあるのですが、私はこの訳は好きにはなれませんでした。どうも不自然に感じる部分が多くありました。ジェイミーがよく言う「ぼろっちい」は原著ではなんだったんだろう?今度、原著を読んでみようと思いました。 -
子供の心のもやもやを的確にとらえて描かれています。子供にはわくわくする物語。大人には、大人になってもはっきりとはわからない心の中の「もやもや」は、ときに真剣に向き合うべきものだと思わせてくれるお話。
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子どもの頃から気になっていたけど、初めて読んだ。「秘密」てこういう意味だったのかー。
クローディア達はしっかりしているけどかわいい。