五重塔 (岩波文庫 緑 12-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003101216

感想・レビュー・書評

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  • 上人様の小話の含意に感銘を受ける。こういう話し方が私の周りにはない。

  • 漢語や仏教語を自在に使いこなし、硬派の文学ファンを熱狂させた明治の文学者。『五重塔』はその代表作で、25歳の時に書いたもの。無名の大工が不朽の建築物を残したい一心で五重塔を建てるという話。露伴の娘の幸田文さん、孫の青木玉さんも文筆家です

  • 周囲から「のっそり」と馬鹿にされる融通の利かない大工十兵衛が、五重塔建立というとてつもない大仕事に執念をかける。そういう物語。十兵衛のあまりの融通の利かなさ、頑固さに途中いらいらさせられないでもないが、読後は「良かったな」と思わせる何かがあった。それにしても文章が読みづらい・・。これは泉鏡花や樋口一葉の小説を読んだときにも感じたことなのだが。一つの文章が長いのだ。そのため文章の中での主語がよくわからなくなることがある。この作品ができた時代はこの文体が普通だったのかもしれない。

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著者プロフィール

1867年(慶応3年)~1947年(昭和22年)。小説家。江戸下谷生まれ。別号に蝸牛庵ほかがある。東京府立第一中学校(現・日比谷高校)、東京英学校(現・青山学院大学)を中途退学。のちに逓信省の電信修義学校を卒業し、電信技手として北海道へ赴任するが、文学に目覚めて帰京、文筆を始める。1889年、「露団々」が山田美妙に評価され、「風流仏」「五重塔」などで小説家としての地位を確立、尾崎紅葉とともに「紅露時代」を築く。漢文学、日本古典に通じ、多くの随筆や史伝、古典研究を残す。京都帝国大学で国文学を講じ、のちに文学博士号を授与される。37年、第一回文化勲章を受章。

「2019年 『珍饌会 露伴の食』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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