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- Amazon.co.jp ・本 (128ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003101216
感想・レビュー・書評
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上人様の小話の含意に感銘を受ける。こういう話し方が私の周りにはない。
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漢語や仏教語を自在に使いこなし、硬派の文学ファンを熱狂させた明治の文学者。『五重塔』はその代表作で、25歳の時に書いたもの。無名の大工が不朽の建築物を残したい一心で五重塔を建てるという話。露伴の娘の幸田文さん、孫の青木玉さんも文筆家です
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周囲から「のっそり」と馬鹿にされる融通の利かない大工十兵衛が、五重塔建立というとてつもない大仕事に執念をかける。そういう物語。十兵衛のあまりの融通の利かなさ、頑固さに途中いらいらさせられないでもないが、読後は「良かったな」と思わせる何かがあった。それにしても文章が読みづらい・・。これは泉鏡花や樋口一葉の小説を読んだときにも感じたことなのだが。一つの文章が長いのだ。そのため文章の中での主語がよくわからなくなることがある。この作品ができた時代はこの文体が普通だったのかもしれない。