夜明け前 第二部(下) (岩波文庫 緑 24-5)

著者 :
  • 岩波書店
3.49
  • (8)
  • (6)
  • (18)
  • (1)
  • (2)
本棚登録 : 142
感想 : 16
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (433ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003102459

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 半蔵さんって変な人だなぁ、とずっと思ってきたんです。読み始めから終わりまで、どうして藤村はこんなよくわからない人を主人公に小説を書いたのかなぁと。なんだか突拍子のないことが突然起こるし、しかもその理由が結局わからずじまいだったりとか小説らしくない部分もあり、「???」の連続ではあったがなんとか読み切った。そして解説を読み、納得。あんたの親父さんだったのかい。そりゃあ理解不能な部分があるわけだわ。晩年、徐々に気が狂っていく様子はとてもリアル。純粋な人だったんだと思う。
    全体的には歴史小説と私小説のあいのこのような、どこに視点を据えたらいいのかよくわからない読みにくい小説だった。でも木曽路には行ってみたい。新幹線や高速道路は便利だけど、山に穴をあけた直線移動はやはり味気ないと思うのだ。自分がのんびり屋だからかもしれないけど、徒歩のテンポが一番心地いい。街道を歩く旅、してみたいなぁ。

  • だらだらしているねえ。

著者プロフィール

1872年3月25日、筑摩県馬籠村(現岐阜県中津川市馬籠)に生まれる。本名島崎春樹(しまざきはるき)。生家は江戸時代、本陣、庄屋、問屋をかねた旧家。明治学院普通科卒業。卒業後「女学雑誌」に翻訳・エッセイを寄稿しはじめ、明治25年、北村透谷の評論「厭世詩家と女性」に感動し、翌年1月、雑誌「文学界」の創刊に参加。明治女学校、東北学院で教鞭をとるかたわら「文学界」で北村透谷らとともに浪漫派詩人として活躍。明治30年には第一詩集『若菜集』を刊行し、近代日本浪漫主義の代表詩人としてその文学的第一歩を踏み出した。『一葉舟』『夏草』と続刊。第四詩集『落梅集』を刊行。『千曲川旅情のうた』『椰子の実』『惜別のうた』などは一世紀を越えた今も歌い継がれている。詩人として出発した藤村は、徐々に散文に移行。明治38年に上京、翌年『破戒』を自費出版、筆一本の小説家に転身した。日本の自然主義文学を代表する作家となる。

「2023年 『女声合唱とピアノのための 銀の笛 みどりの月影』 で使われていた紹介文から引用しています。」

島崎藤村の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×