人間失格/グッド・バイ 他一篇 (岩波文庫 緑 90-4)

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  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003109045

感想・レビュー・書評

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  • 短いです。
    070808(m 不明)

  • かなり奥深い…

  • グッド・バイもっと読みたかった…!人間失格はあの語り口が凄い好みです。<br>
    ルバイヤットの詩句やら対義語の当てっこやらにも一々魂揺さぶられました。世間の定義とか、いろんなことをこれを読んで考えることもあったし、ただ普通に文学作品としても楽しめました。普通に大好きです。

  • ;y=ー(゚д゚)・∵. ターン

  • 学生時代に読んどかなきゃ、、、と思ったはいいものの。読んだあとは、人のどろどろした思想の渦に巻き込まれてしまった気分。主人公の強い強い「自意識過剰」によって左右される人生が描かれた作品。他人への恐怖から、一生懸命自分を演じてしまう主人公の姿が、けなげにもおかしくも見える。「ほんとに、人生を左右するものは気持ち次第。見えるものは気持ち次第でこんなにも変わって見えるんだ」と気づかされました。しかし最後の最後で語られる、他人から見た主人公の姿が、この作品の答えなのかも。そして!なぜかこの主人公はやたらモテる。。。ミステリアスな人は、いつの時代もモテる定義のひとつなの?

  • 互いにあざむき合って、しかもいずれも不思議に何の傷もつかず、あざむき合っている事にさえ気がついてはいないみたいな、実にあざやかな、それこそ清く明るくほがらかな不信の例が、人間の生活に充満しているように思われます。**********ほとんど、まるで、見当がつかないのです。五里霧中で、そうして時たま、虎の尾を踏む失敗をして、ひどい痛手を負い、それがまた、男性から受けるむちとはちがって、内出血みたいに極度に深いに内攻して、なかなか治癒しにくい傷でした。

  • 現実か作品か境界線がわかりません。
    初めて太宰の作品をじっくりと読みましたが何か薄ら寒い、押入れの中のような冷たさを感じました。
    流されることや自分を偽ることや堕落していく様を自嘲することや、。
    グッドバイに関してはなんで未完なの…?!続きが凄く気になる…!

  • 鬱・・・・・。う・・・うん、でも、好き、ですよ?怖いですね。なんというか、幽霊とかはないのですが、リアルなんですよ。ひどく人の目ばかりを気にした人間の行く先。どうも、読んでいると、太宰さん自身の人生と重なるところがあります。これは遺書、ということを今まで結構聞きましたが、本当にそうですね。なんか、太宰さんが自分で自分を皮肉っているようにも見えなくもない・・・・。蛇足ですが、最近、人間失格というとまず最初に戯言シリーズの人識くんが思い浮かんでしまうのは私だけじゃないはず・・・・!(待)グッドバイ、全部読みたいっ・・・・・orz

  • 「人間失格」をメインに舞踏と朗読を組み合わせたショウを観たことがあって、印象が強烈でした。共感できる点が多いとみるか、本当にダメ人間だとみるかはその人次第。どちらも悪くないのですね。ただ私は、この作品を太宰の自伝や遺書として読むべきだとは思いません。これはあくまで作品で、そこには何某かの狙いがあると思って読んでいます。その狙いが「太宰治」像の演出にあったとしても不思議ではないですね。
    むしろこの人の性格がはっきり出ているのは他一編、つまり「如是我聞」。冷静さを欠いてはいますが、マイノリティーの立場に立った覚えのある人は、この激しい文章から滲む怒りとやるせなさに胸を引き毟りたい気分を思い出すことでしょう。

  • 何をモノサシにして人を比較するのか?すべては人の人による人のための環境、社会。人は自然という最大の背景を無視し、その背景に合わない絵を描く。けれども、背景は変わらない。ただ、一さいは過ぎて行きます。

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著者プロフィール

1909年〈明治42年〉6月19日-1948年〈昭和23年〉6月13日)は、日本の小説家。本名は津島 修治。1930年東京大学仏文科に入学、中退。
自殺未遂や薬物中毒を繰り返しながらも、戦前から戦後にかけて作品を次々に発表した。主な作品に「走れメロス」「お伽草子」「人間失格」がある。没落した華族の女性を主人公にした「斜陽」はベストセラーとなる。典型的な自己破滅型の私小説作家であった。1948年6月13日に愛人であった山崎富栄と玉川上水で入水自殺。

「2022年 『太宰治大活字本シリーズ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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