サロメ (岩波文庫 赤 245-2)

  • 岩波書店
3.72
  • (238)
  • (247)
  • (411)
  • (35)
  • (8)
本棚登録 : 2812
感想 : 316
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (100ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003224526

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 福田恒存氏は、シェイクスピアでいくつか訳文を読んだことがある。役者の知人によれば「演じる」脚本として考えると、氏の訳は文語調が強すぎるらしい。しかしその文語調の美しい言葉は、「読む」ものとしてはとてもいい。この文庫版に添えられたピアズレーの挿絵が味があっていい。
    舞の褒美にヨカナーンの首を所望するサロメと、それに反対する王との緊迫したやりとりのくだりが好きだ。

  • サロメを描いた絵画を見たことはあるが、元は戯曲。戯曲に苦手意識が有ったが、短かく読み易い。

    絶世の美女であり王女でもあるサロメを、預言者ヨカナーンは見もしない。サロメはヨカナーンの首を欲する。
    物語は最初から不吉な予感が漂っている。宴の席なのに、禍という言葉が何度も出てくる。皆が常に何かに怯えている。その中、大胆不敵なサロメがいる。何でも手に入る筈なのに、ヨカナーンは手に入らない。彼の首は手に入ったが、結局自分を見てもらえない。無理矢理手にしても本当に得られたわけではない。
    本書はビアズレーの挿絵18点も収録されていたのが嬉しい。
    ただ、自分に宗教知識がないのが残念である。

  • 【貸出状況・配架場所はこちらから確認できます】
    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/707074

    ファムファタル、耽美派、
    あらゆる文化に影響を与えたオスカー・ワイルドの戯曲。

  • 妖しく美しい透きとおる様な文章でした。
    難解な表現も多いですがとても良かったです。

  • 名前を知っていただけで、はじめてちゃんと読んだ。
    すごい話。サロメの造形と悲恋が鮮烈だ。

  • ビアズリーの挿絵がたいへん妖艶であゃしくて、よろしい。

  • 最後の口づけのシーンがすごく綺麗だと思った
    もともと挿絵だけ見たことあったけどやっぱり好き
    実際に舞台で演じられてるのを見てみたい

  • 【紙の本】金城学院大学図書館の検索はこちら↓
    https://opc.kinjo-u.ac.jp/

  • 暗示めいた月とシンクロするように展開していく様子が素晴らしい。

  • Oscar Wilde(1854-1900)

    アイルランド出身でダブリンのトリニティカレッジをへてオックスフォード大学に学び、在学中からその才能は大衆から人気を集めた。卒業後はロンドン社交界で唯美派のスターとしてもてはやされた。時代の因襲と社会常識を逆撫でするような生き方を続けた。

全316件中 61 - 70件を表示

ワイルドの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×