若きウェルテルの悩み (岩波文庫 赤 405-1)

著者 : J.W.vonゲーテ 竹山道雄

• 岩波書店 (1978年12月18日発売)

感想・レビュー・書評

[Pさんの感想 · 2014年8月3日]

ウェルテルの恋とその破局を描いた書簡体小説。とにかくドラマチック、熱い。
ウェルテルの激情は、なかなか理解しがたかった。でも、まったくの共感は出来ずとも、心の奥底にどこか共鳴するものがあった気がする。
生身の人間がそこには描かれているからだと思う。

[lpf24dbさんの感想 · 2013年7月16日]

文科系青年のウェルテル君が人妻のシャルロッテさんに恋して悩む話。全編通して、ウェルテル君からの手紙を友人になったつもりで読むという構造になっていて、ウェルテル君が愛しくなってきます。お菓子のロッテは本作のヒロインが由来らしい。

[クレクレダンスさんの感想 · 2022年12月11日]

作者をして読み返すことを拒ませるほどの
若き情熱のほとばしり

[Moonlightさんの感想 · 2022年1月29日]

200年以上前に生きていた、知の巨人であるゲーテさえも、ちっぽけな1人のある日本人と同じような思考をしていたのだと思うと、

人間って変わらないなあ。
考えることは同じなんだなあ。

と普段の悩みがどうとでも良くなってしまう。

婚約者がいる女性に身を焦がしてしまうのは私には分からないけれど、それほどまでに愛せる相手をまだ私が見つけていないからだろうか。

それにしても、婚約者がいるのに世話を焼いてしまうロッテもロッテだし、なんだかんだ黙認している夫も夫だよね。
ただそう簡単に切り離せないほど彼らには裏事情があったりどこか絆があったのかしら。
今の私の人間関係も、誰かと誰かがどこかで繋がっていたりする。世界って狭いし。
そんな有耶無耶で曖昧な人間関係もまさに現実的に描写されているのだろう。

やっぱり人間って大して変わらないよね、やってること。

[ゆちさんの感想 · 2022年1月25日]

チョコレートのロッテは
若きウェルテルの悩みロッテがモデル

[finger0217さんの感想 · 2021年11月16日]

ストーリー展開は面白いと思います。
叶わぬとわかっていても、恋焦がれる相手への想いを抑えきれず、またその想いを抱えたまま生きてゆくことに悩み、葛藤し、そして死を選ぶ主人公ウェルテル。
主人公が友人にあてた手紙という形式で語られる悲恋の物語ですが、訳が古いからか、文章がとても読みづらく感じました。
「普通の」と言っては語弊があるかもしれませんが、地の文と会話文から構成される一般的な小説の構成で、またもう少し平易な（現代語により近い形の）訳文であればもっと面白く読めたのではないか、と思います。

[雨宮さんの感想 · 2021年2月1日]

学生時代はゲーテ先生にハマった。私が好きな恋愛小説。タッソウ？も面白かった。自然科学系の本もおもしろい

[大塚みなみさんの感想 · 2020年7月24日]

古本屋のワゴンかなにかで買ってずっと積読本だった。それもおそらく数十年単位で。最近になって気が向いて読み始めたら、間から旧ソ連の10ルーブル札が出てきた。おそらく前の持ち主がしおり替わりに挟んだものだろう。ソ連崩壊は30年前。岩波文庫版の初版は70年前。時の流れを乗り越えてしまう古典の力はすごい。

[sansakuさんの感想 · 2020年1月18日]

ウェルテルの心理が描き出した、すこし歪な世界観。
だが、同情する点も多々あり、改めて世界は見る人によって表情を変えるのだなと。

フランクフルト旅行の前にゲーテの本を読んでみた。

[さなぴさんの感想 · 2019年12月21日]

ゲーテに興味を持ったので、めったに読まない古典文学を読んでみました。かなり読みやすく、婚約者のいる女性に恋したウェルテルの苦悩が描かれた小説。