グリム童話集 1(完訳) (岩波文庫 赤 413-1)

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  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003241318

感想・レビュー・書評

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  • KHM37の「おやゆびこぞう」までを収録。

    よく知ったタイトルの童話も、
    改めて読むと意外な展開だったり。

    「口承」「採話」ということを思うと、
    さらに興味が深まります。

  • 童話が大好きです
    嘲笑と皮肉に満ちた感じが好き
    人間は欲深く美しいものに目がない
    昔々の人たちも今の人たちと本質は変わらないのですね
    いくつか美しいと言うだけで物語が進むのが何だか理解できないけど
    カエルの王子とか意味不明ですやん
    収録作
    ・いばら姫
    ・カエルの王さま
    ・ネコとネズミのともぐらし
    ・こわいことを知りたさに旅する人の話
    ・オオカミと七ひきの子ヤギ
    ・忠臣ヨハネス
    ・十二人きょうだい
    ・にいさんと妹
    ・ラプンツェル
    ・森の中の三人の小びと
    ・ヘンゼルとグレーテル
    ・白へび
    ・むぎわらと炭と豆
    ・漁師とその妻の話
    ・いさましいちびの仕立屋
    ・灰かぶり
    ・赤ずきん
    ・ブレーメンの音楽師
    ・歌をうたう骨
    ・三本の金の髪を持った鬼




    2011/09/11

  • 残酷描写もどーんと表現。
    翻訳当時の時代背景が影響しているのか、登場人物が江戸っ子のような口調で話す時があります。最初はいちいち笑っていましたが、じきに慣れます。

    第一巻には「灰かぶり(シンデレラ)」「赤ずきん」などの有名どころも多数収録。ディズニー映画みたいな可愛いお話をイメージしたままだと、うわー、えげつなー、とドン引きすること請け合い。

    可愛らしさのオブラートにくるまれていないグリム童話は「救いがないのも人生さ」って冷徹さもありますが、その方が読み物としてはおもしろい。残り四巻も、読む予定です。

  • 浦野所有
    →12/02/26 黒川さんレンタル
    →12/04/22 返却

    グリム兄弟による原著の翻訳版。なので、いわゆる「本当は怖いグリム童話」になっています。まあ、怖いとはいっても、基本的には勧善懲悪なんですけどね。ときに、善良な息子や娘の首が切られたり、腕が切られたりすることもありますが、あとでよみがえります。
    対照的に、悪人は徹底的にむごたらしく死んでいきます。たとえば…

    悪人のまま母は、裁判にかけられて、煮えくりかえった油や毒蛇のうじゃうじゃつめこんである樽のなかへおしこまれ、目もあてられない死にかたをしました。(「十二人兄弟」より)

    ただし、話によっては「全員死んでしまいました」みたいな、「で、何がいいたいの?」というようなものもあるのですが…。
    まあ、その辺は「民話」ですからね。ストーリーに何がしかのメッセージや、厳密なつじつまを求めても仕方ありません。

    あと、本書は訳文がいいです。
    読んでいそうで読んでいない「グリム童話」。これを機に一冊いかがでしょうか。

  • バイブル。本来のグリム童話を読みたかったので大満足です。
    脚色、削除もなくて楽しめました。何パターンかあるものはそれも収録されています。オススメです。

  • 人生のバイブル

  • 子どもたちが屠殺ごっこをした話が入っているとは思わず不覚にも笑ってしまった。
    とにかくこの訳者の訳が秀逸なので岩波文庫版を推す。

    蛙の王さま(一名)鉄のハインリヒ/こわがることをおぼえるために旅にでかけた男の話/狼と七ひきの子やぎ/忠臣ヨハネス/兄と妹/野ぢしゃ(ラプンツェル)/森のなかの三人一寸ぼうし/糸くり三人おんな/ヘンゼルとグレーテル/三まいの蛇の葉/白へび/漁夫とその妻の話/いさましいちびっこのしたてやさん/子どもたちが屠殺ごっこをした話/ホレのおばさん/七羽のからす/ブレーメンのおかかえ楽隊/唄をうたう骨/黄金の毛が三ぼんはえてる鬼/手なしむすめ/三いろの言葉/靴はき猫/おぜんや御飯のしたくと金貨をうむ驢馬と棍棒ふくろからでろ/おやゆびこぞう

    第一巻はこのあたりが好き。

  • 小学校に入る前に児童向けのものを買ってもらって何度も読んだ。

  • 6月:先生の好きな本、オススメ本
    全5冊

  • この本は一言でいうと本気で怖い。子供とホラーが苦手な人にはお勧めできない。

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著者プロフィール

兄:ヤーコプ・グリム Jakob Grimm(1785-1863)/弟:ヴィルヘルム・グリム Wilhelm Grimm(1786-1859)/ドイツの文献学者・言語学者・民衆文学研究者。両者ともドイツ中西部ヘッセン地方の町ハーナウに地方官吏・法曹家の息子として生まれ、マールブルク大学法学部でサヴィニーの薫陶を受けつつ、ハイデルベルク・ロマン派の詩人たちと交友関係を結ぶ。兄弟の共同作業によって多くの業績を残し、共編著として『子どもと家庭のためのメルヘン集』、『ドイツ語辞典』などがある。兄の著作としては『ドイツ語文法』、『ドイツ法古事誌』、『ドイツ神話学』、『ドイツ語の歴史』、『判告録』、弟の仕事として『ドイツ英雄伝説』のほか、第七版に至るまでのメルヘン集テクストの改稿がある。

「2021年 『グリム ドイツ伝説集』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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