- Amazon.co.jp ・本 (441ページ)
- / ISBN・EAN: 9784003253373
感想・レビュー・書評
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2008/01/28
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「待て、而して希望せよ」ってフレーズくらいは聞いた事あるのでは?
長編なのでなかなか人に薦め難いんですが、読んだら解る。面白いから!
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もうもう・・・!最後までドキドキさせられました。岩波文庫で全7巻、1日1冊ずつ、1週間息を詰めて読みました。満足です。でも本当のことを言えば、はやく読みたい、続きを知りたい!という気持ちの反面、物語が終わってしまうのが嫌でした。ずっとずっと続いて、この楽しさを引き伸ばせたら・・・!と思ったものです。
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関係ない子供を巻き込んでしまい、良心の呵責に苦しむところを見てちょっと安心。でも自分が入っていた牢獄を訪ねて再び復讐の炎が燃える。生きている人間に恨まれることが、この世で一番恐ろしい。
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そして最終巻
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やはり岩波のコレが一番です!短くまとめられた本では感じられない感情が一杯あります。「待て、しかして希望せよ」の訳もここだけだと思います。
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遂に最後まで読み終わった。長かったな・・・。残された二人、ヴィルフォールとダングラール彼らに対する復讐も完遂し、モンテ・クリスト伯爵はパリを離れ物語は終わりを迎える。
ダングラールに対しては、家から逃げた所で終わりかと思っていたが、ちゃんと落とし前を付けたようだ。ヴィルフォールに対しても最後の切り札であるアンドレアを利用し破滅へと追い込む。
この物語の復讐対象となる人物の中で、ヴィルフォールがもっとも哀れなように思える。まさか、監獄に送った一介の船乗りが復讐の為に舞い戻ってこようとは夢にも思わなかっただろう。エドモン・ダンテスが極秘の手紙を託されてしまった事、ヴィルフォールが偶々エドモン・ダンテスの事件を担当してしまったこと、そしてそのあて先が彼の父であった事。運命に翻弄された不運な奴。
確かに自分の保身の為に、エドモン・ダンテスを救う事をしなかったのだが、人となりからしてもダングラールやフェルナンに感じる卑怯さ、カドルッスに感じる嫌悪感のようなものを余り感じられない。だから哀れに思える。
最後まで引っ張ったのが、マクシミリアンとヴァランティーヌの話。冒頭のやり取りからして絶対に生きているだろうと思わせる書き方であったが、最後の最後までそれを書かない。もう後数ページ・・・、あれやっぱり死んでいたのか?そんな疑念が沸くほど焦らす。再会の感動は確かに大きいだろうけど、意地悪だよ。マクシミリアンにもっと早く教えてあげればよかったのに。
そして本当の最後。伯爵はマクシミリアン達に全てを譲り身を引こうとするが、エデの気持ちを確認して彼女と共に生きてゆく事を決意する・・・。
全巻を通してとても面白かったのだが、少し物足りなかったように感じたのは、モンテ・クリスト伯が危機的状況に陥るようなことが無かったこと。それは伯爵の周到な準備が成せる技。けれどこう、結末に向かって最後の盛り上がりを見せるような箇所が無かった為、今ひとつ肩透かしを食らったような感じだ。
最後はハッピーエンドな訳だが、エデと伯爵のやりとりをもう少し作品全体に散りばめてくれると、きっと感動できたんじゃないかなと思う。エデの伯爵に対する気持ちは多少書かれていたけれど、最終巻で全くエデが出てこないのに対して、最後にぽっとあの場面。多少唐突な感じがする。
・・・などと、少し文句も書いてみましたが、全7巻良くこれだけのものを書いたと拍手を送りたくなるような作品でした。読んで良かったと思う。 -
巌窟王第7巻。
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待て、しかして希望せよ!
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名作中の名作。日本では「巌窟王」というタイトルでも知られています。