国家 上 (岩波文庫 青 601-7)

  • 岩波書店
3.76
  • (98)
  • (106)
  • (161)
  • (10)
  • (2)
本棚登録 : 2341
感想 : 103
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (509ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003360170

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 意外に読みやすかった。

    ソクラテスの語る理想の国家がディストピアにしか思えない。

  • 大学一回の時に積読しており満を辞して読了。流石にすんなり腹落ちする部分とそうでない部分があり時間がかかるが今回は一読目なので大意を把握する目的で読み進めるとする。

  • 1050円購入2011-01-25

  • 2009/04/01

  • 積ん読していたものに手を出しました。。。
    詳細は下巻に。

  • 「お金の所有が最大の価値をもつのは、ほかならぬこのことに対してであると考える。……たとえ不本意ながらにせよ誰かを欺いたり嘘を言ったりしないとか、また、神に対してお供えすべきものをしないままで、あるいは人に対して金を借りたままで、びくびくしながらあの世へ去るといったことにないようにすること、このことのためにお金の所有は大いに役立つのである。」(26頁)


    個人と国家の共通項を探し、一方を他方に当てはめている。
    演繹のし過ぎ、というのは現代的な感覚だろうか。

    優れた国家に必要な三つの徳…知恵、勇気、節制。
    勇気と知恵は、国家のある特定の部分に存在するが、節制は国家の全体にいきわたっていて、支配関係について支配者と被支配者との間で合意されている状態(293頁~)。

    上記3つの徳に匹敵するのが正義。
    正義とは、自分が自分の仕事だけを果たすこと。

    国家のためという観点から、男女の平等を肯定する(357頁~)。

    望ましい国制を移行するためには、哲学者が王になって統治するという変革が必要である(404頁~)。

  • 新書文庫

  • 尊敬する先生に勧められて読んだ一冊。たぶん3割も理解できなかったのではないか。ちゃんと読む初めての哲学書だったが、かなり読みやすかった。どうも私はソクラテスの考えに賛同できないなあ。結構ずるくない、彼。言い返せないのが悔しい。

  • 古典は難しいんじゃないかという予想を裏切ってかなり分かりやすく論理的に書いてあるし面白かった。女性も適性があるなら男性と同じ仕事をするべきだとか一夫一妻制ではない家族形体とか時代を考えるとかなり新しいことを言っているのは驚きだけど、プラトンの言うよい国家が現代的な意味でのよい国家だとは思わない(特に、民主主義と福祉について)。とにかく下巻は楽しみ。

  • オフィス樋口Booksの記事と重複しています。記事のアドレスは次の通りです。
    http://books-officehiguchi.com/archives/3993292.html

    登場人物はソクラテス、ケパロス、ポレマルコス、トラシュマコス、クレイトポン、グラウコン、アデイマントスである。この登場人物による対話が上巻と下巻で展開されている。

    上巻では正義・国家・哲学者について議論が展開され、下巻では議論が完結されている。この上巻での議論は国家や正義について熱く語られているので、面白いと感じた。私が議論の中で注目しているフレーズなどは後日取り上げたい。

全103件中 31 - 40件を表示

著者プロフィール

山口大学教授
1961年 大阪府生まれ
1991年 京都大学大学院文学研究科博士課程研究指導認定退学
2010年 山口大学講師、助教授を経て現職

主な著訳書
『イリソスのほとり──藤澤令夫先生献呈論文集』(共著、世界思想社)
マーク・L・マックフェラン『ソクラテスの宗教』(共訳、法政大学出版局)
アルビノス他『プラトン哲学入門』(共訳、京都大学学術出版会)

「2018年 『パイドロス』 で使われていた紹介文から引用しています。」

プラトンの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三島由紀夫
フランツ・カフカ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×