社会契約論 (岩波文庫 青 623-3)

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  • Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003362334

感想・レビュー・書評

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  • この本によって初めて人民は政治理論のうちで平等になったといえる。
    人民主権の法治国家の概念は素晴らしいもので、今日の日本の状況がいかに嘆かわしいものか理解できる。
    民主主義について基本のきの一冊。

  • 東浩紀の『一般意志2.0』を読んだあとに読んだ。半分は東さんの言ってることの検証みたいな用事。あとはまあ、いいきっかけだと思って。なかなかわからない本でした。これがわか(った気にでもな)れば、感覚がそうとう昔のひとー、ってなことにもなるのかもしれないですし、わからなくて当然か。と考えます。

    ただ、今もう当たり前のようにぼくが思っている(「なぜ」そう思っているのか、という点がぼくにとっていちばんふわふわしているところなのだがまあいいや)ことのいくつかがこの本においてはじめて「それでいいんだぜ」と大きく書かれたとしたのだったら、当時のひとびとにとっては相当な煽りの書物だったのだろうな、と思ったりもします。そらフランス革命も起きるわ、と。

  • 大学のゼミで課題になったので読んだ。正直よくわからないことが多い。特に一般意志というのがいまいちピンと来ない。特殊意志の集まった全体意志と一般意志は区別されるのだけれど、では一般意志とは何なのか?「人民が十分に情報をもって審議するとき、もし市民がお互いに意志を少しも伝えあわないなら、わずかの相違がたくさん集まって一般意志が結果し、(後略)」と書かれているので、基本的には市民の意志の擦り合わせから生まれるものなのだろうが、しかしもっと高次元にあるようなものの気がする。
    大学の先生が言ってたのですが、社会契約論に対して、一般意志がファシズムにつながるという反論がある。しかし、ルソーが生きた時代において、全体主義が悪い方向に暴走するということはまだ不明であり、人民に主権を持たせる論によって、その時代の政府をするどく批判した点において社会契約論は大きな意義があるのだそうだ。

  • 熱い。むずい。そのうちちゃんと読む。リベンジキメる。
    だーっと読めないんだもん。エンタテインメント小説ばっかり読んでちゃだめよ。

  • 社会契約論の立場をとりながらも、それに一般意志論を融合させて人民主権論を確立した古典的名著。ギリシア・ローマの歴史に範を求める点において、古代以来の伝統に立ちつつも、「主権者」という言葉の意味をホッブズ的なものから人民主権論へと転回させている。その点で、たとえ後付けだとしても、彼をフランス革命の父と考えるのは至極妥当だろう。

  • 人間の自由を守るための究極の政治システムとはを考える本。

    国家を動かすのは、国民一人一人の意思。
    人々は自らの自由を獲得するためにも、政治に関心を持ち、参加すべき。
    国家の安定のためには、貧富の差を認めてはならない。
    文明の進歩は必ずしも人間の幸せとはイコールではない。
    ルソーが唱える人間の原則は、日本国憲法第25条の
    『すべての国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する』にもみることができる。

  • なんとなく明治政府思い出した。→引用

    「民主政」、「貴族政」、「君主政」は三酔人の元ネタかな。
    貴族政=立憲制かな。

  • 政治哲学ってのはなかなかつかみづらく難しいんだけども、ルソーがこの本に書いたことで目に付いたのは社会契約説と一般意志の二つ。
    フランス革命にも影響を与えたりしたそうなんだけども、どうも現代人のおれが読み返してもそんなに新鮮味はないんですよね。やはり古典は古典かと。

  • 社会契約とは何か?社会で生きる我々は、どういった契約を交わしているのか?
    我々は社会と契約をしているから、社会のために働く義務があり。社会から守られる権利もある。。
    その事実を深く考えさせる1冊。

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