ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)

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  • Amazon.co.jp ・本 (276ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784003363928

感想・レビュー・書評

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  • ツァラトゥストラを主人公にした、当時のキリスト教社会を否定したニーチェの思想を盛り込んだ物語。

    初めはなんやこれな感じだったが、聖書をパロッタものということがわかってからは、これがどうして中々面白く読めた。

    本来の思想はもっと違うのかもしれないが、個人的な感想としてはより現代的であると思うし、結構自己中心的でもあってとても人間くさく感じる。

    哲学書として非常に難しくはあるが、今風っぽく人間らしい主人公に共感しながら読み進められる分、入り口としてはうってつけなのではないかと思う。

    またある程度時間が経ったら読み返してみようと思う。

  • 人間とは一本の吊橋であり、片方は超人、もう一方は畜群である。どちらになるかは自分次第である。歯車にならず、モーターとなれ、価値を受容するだけでなく、自らが価値を生み出せ。他人指向型の大衆社会に一喝を入れる力強い言葉が多くある。

  • 考え、表現、行動、色々と激しい。消化不良なのでまた読み直したい。

  • 思っていたよりもだいぶ読みやすく、なんとなく言いたいことはわかった。ただ、宗教的な背景などを元にした文がかなり多い為、そちらの方面に明るければさらに理解が深まるかと思われた。

  • ニーチェは大衆を「畜群」として毛嫌いした。
    そして今日の大衆は「大衆」を馬鹿にする時代。
    ニーチェの哲学は奴隷道徳と貴族道徳を発想したことであった。前者は受動的に生きることを好み、後者は自ら責任を負い、能動的に生き自ら価値を創出出来る人間である。

  • 「つぁらお」と呼んで夫婦で親しんでいる。ほんと半狂人。でもすごい。えらい。つぁらお、狂うまで色々考えてくれてありがとう。わたしも超人になりたい。超えたい。でも超人になると社会生活できないよね。隠遁するか。下巻も読むのかぁ〜キツいな〜

  • こんな生き方してたら身が持たない。

  •  
    ── ニーチェ《ツァラトゥストラかく語りき 1885043. ナウマン書店》
    http://booklog.jp/users/awalibrary/archives/1/4003363922
     
    ── 《Also sprach Zarathustra (Untertitel Ein Buch für Alle und
    Keinen, 1883–1885) ist ein dichterisch-philosophisches Werk des
    deutschen Philosophen Friedrich Nietzsche.》
     
    …… 四〇歳のニーチェは、ナウマン書店の手で四月末に四〇部ほどを
    私家版として印刷させ、七人の友人に贈った。P268
    ── 吉沢 伝三郎《世界の古典名著・総解説 19931130 自由国民社》
     
     Nietzsche, Friedrich Wilhelm 18441015 Germany 19000825 55 /
     Awa, Masatoshi        19390120 Kyoto /
     
     わたしも50歳で引退、60歳で宿願の《自伝》を36人に献呈しました。
    http://q.hatena.ne.jp/1485428138#a1261701(No.2 20170127 06:27:45)
     
    ── 《虚々日々 Day was Day 20001224 阿波文庫》私家版
    http://www.enpitu.ne.jp/usr8/bin/day?id=87518&pg=20040322
     抜刷解題 Awa Library Report(強制非公開)
    ── 《去々日々 Day is Day 20021114 阿波文庫》
     
    (20140216)(20141018)(20170722)(20220519)
     

  •  この本のスタイルとして注が一切ない。解説で訳者が注を付けなかった理由が説明されていて納得はできる。ただやはり内容が極めて難解なだけに独自の解釈をするにしても、既存の解釈を知っておきたいと思った。本書をどう評価すればいいのか今の時点では分からない。ただこの本に秘められているエネルギーは感じられた。この本に触発されている作品も多いのでそれらも見てみたい。折に触れて読み返したい本。

  • 学生時以来、久々の再読。聖書風散文体で書かれた、ツァラトゥストラが語る至高のぼっち賛歌。次から次へと畳み掛けられるアジテーションの通底は『善悪の彼岸』的な価値判断の問題であり、道徳や常識といった基準に安穏している者、強者への妬み=ルサンチマンを正当化する者たちを糾弾し己の価値を己で決定する独立者たちへ超人への道を説く。自分は読んでいてニーチェの思想からはニヒリズムを感じないのだが、それは強者が弱者を装い、弱者と認められない弱者がルサンチマンを抱く現代社会に対しての方が遥かに虚無感を抱いているからなのだろう

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著者プロフィール

フリードリヒ・ヴィルヘルム・ニーチェ(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
1844年10月15日 - 1900年8月25日
ドイツの哲学者、古典文献学者。近代がはらむ問題を一新に受け止め、古代以来の哲学との対決に挑み、実存主義の先駆者、生の哲学の哲学者として知られる。その思想は20世紀に続く様々な思想に衝撃と影響を与えた。
代表作に『悲劇の誕生』『道徳の系譜』『ツァラトゥストラはこう言った』『善悪の彼岸』など。

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