物理学はいかに創られたか(上) (岩波新書)

  • 岩波書店
3.54
  • (22)
  • (29)
  • (72)
  • (3)
  • (1)
本棚登録 : 761
感想 : 40
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (177ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004000143

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • やっぱり、文系には難しい…。(^◇^;)
    ところで、本書の中で出てくる「スイッチバック」って、ローラーコースターのことだよねぇ…。スイッチバックっていえば鉄道のアレを思い浮かべるけど、昔はローラーコースターのこともそう云ったのかしらん?

  • 「物理」が人間の創り上げてきた世界観として話が進むので、理系の人も文系の人も何らかの知的刺激があると思います。ニュートン力学から相対性理論、量子論まで物理の発展してきた歴史を式を使わずに本質だけを書いてあるので、懐かしくもありこの分野の最新も解説して欲しい感じもします。

  • ↓貸出状況確認はこちら↓
    https://opac2.lib.nara-wu.ac.jp/webopac/TW00003245

  • 古典的名著。
    1 近代物理の内容を読み物風ではなくちゃんと知りたい
    2 数学的イメージを数式を使わずどうやって説明するか
    3 物理の内容だけではなくその裏側にある思想を知りたい
    という3つの要求に答えてくれる。

  • それでもそれは動くと言ったガリレオは物理学の創始者らしい。ティコ・ブラーエの残した膨大な観測データを分析してケプラーは三法則を建て、それがニュートンに引き継がれて、かのプリンキピアに到りニュートン力学は完成する。そして著者の相対論へと物理学は進化する。ニュートンよ、ゆるせ!と著者は言ったかどうか?記憶は定かではない。

  • [ 内容 ]
    二十世紀を代表する物理学者であるアインシュタインとインフェルトが、専門的予備知識を持たない読者のために、現代物理学の全貌を平易に解説した万人のための入門書。
    数式を用いず、巧みな比喩と明快な叙述によって、ガリレイやニュートン以来の物理思想から相対性理論および量子論に説き及ぶ。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • タイトルの通り物理学が今にいたるまでの学者たちの苦難がわかって面白かった。
    「場」についての記述はわかった気でわかっていなかった部分が多く基本からの説明が勉強になった。

  • アインシュタイン、アメリカ亡命をかけた渾身の一冊
    へたな物理学入門をよむより絶対にいい!
    とてもわかりやすいし、色あせていない

  • 物理学の変遷。

    物理学界の大家である2人による物理学入門書。
    分かりやすいと評判だったが、翻訳を経てどうなっているか、と斜に構えていた私の先入観を吹き飛ばすほどの読みやすさだった。

    著者らの目的とするところは、人間の心と観念の世界と現象の世界との関係を明らかにする試みの大要を述べようとした事である。
    その為に決めた方針に沿って事実や理論を述べていくので当然省かれている箇所もあるだろう。だが、それはあくまで彼らの選んだ道に無かっただけであって、重要度とは関係ない。

    本筋は、まず古典力学に始まり、熱、電気、磁気、波動、場までが上巻で語られる。



    ―以下、覚え書き。これだけでは分からない事は必至。―

    力学では、力が大きさと向きをもつ、いわゆるベクトルで表し、全ての物理現象を力学的理論で表そうとする。
    軽い物が早く進む慣性質量と、万有引力によって重い物が強く引かれる(秤の原理)重力質量が同じであること。

    熱力学では、熱量と熱の強さ(温度)は同じ物ではない事。
    ジュールの攪拌実験により運動エネルギーが熱エネルギーに変換される事が示された。

    ブラウン運動がいつまでも続くのは、不可視な微小粒子(水分子)が常に動き回って巨大分子に衝突し続ける結果として視えるだけのこと。

    光については、光素説と波動説があったが、十分に小さい穴/障害物を光線を当てると光の回折(上の場合に光が直線運動から外れる事)我みられた事により、波動説が主流となっている。
    光の干渉(弱め合う、強め合う)の写真が載っていて分かりやすい。

    波には縦波(ものが周りに振動を与える)と、横波(そのもの自身の回転によって生じるズレ)がある。縦波が場の平面状にあるのに対し、横波は場の平面に対し垂直面の波である。

    エールステットの実験(針金の中に磁針を置く)から、変化する電場は磁場を伴う事、
    ファラデーの実験(磁石の出し入れで誘導電流が発生する)から、変化する磁場は電場を伴う事が表された。
    よって、この二つの場は共通するものであるだろう。

    実験では、電流を切断する際に生じる火花は、電流の喪失→磁場の急激な変化→強い電位差、となって生じた現象。
    すると、火花はエネルギーであり、磁場はエネルギー貯蔵庫の一つとしてみなさなければいけない。

    以上の場の構造を示したのがマクスウェルの方程式。
    マクスウェルの理論では、現在の場から極近い前後に何が起こるか予想し、その積み重ねで遠くの出来事を予測する。
    それと比べてニュートンの理論では、二つのボールに働く力など、遠く離れた出来事を結び付ける大きな歩みが許される。

    普通の電磁波と光波の相違は単に波長の違いのみ。

    空間そのものが電磁波を伝える物理的性質を持っている、という考え方を受け入れるしかないようで、その言葉の意味には拘泥しないほうがいい。

    ・・・おそらく下巻でその空間について語られると期待。

  • 頭の良い人は話もうまい。

    非常に分かりやすく古典物理学を解説しています。

全40件中 21 - 30件を表示

アインシュタインの作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×