- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004301042
感想・レビュー・書評
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難しい哲学的な概念をすごい卑俗なことの中に見いだすことの天才、赤瀬川原平。難しいことを簡単に言う人が好き。
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千利休と豊臣秀吉の関係性という
観点で述べられている。
政治と芸術、その立場がお互いにあり、
そのパラドックス、転換、嫉妬、融合などが
織り交ざった展開となっている。 -
誰よりも前を走り続けることの重み、責任、そして難しさ。
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前衛芸術を頭の裏側の神棚にまつり、路上観察をしていたら、いつのまにか千利休の茶室の縁の下に潜り込んでいた…たしかそんなくだりがあって、印象的だった。
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欧米に憧れ過ぎの今の日本。さびしいことですよね。わびさびの世界で、日本特有の創造性や美意識を捉えて、愛してやまない世界を綴っている。日本の様式美、美の感覚。それは戦後に一番無くしてしまったものかもしれない。戦前までに花開いていた、日本の高い美意識を知りたくないですか。舶来品を奉り過ぎの日本人。なんでもどん欲に吸収する素晴らしい性質と、日本の美意識を忘れないで誇り高くいること。これが本当に日本人としての素晴らしさではないでしょうか。どんなことも偏見なく受け入れる日本人。あとは本来の日本の誇りを持っていようではありませんか。どうでしょう?読んでみませんか?この本を読むと、おじいちゃんおばあちゃんに会いたくなります。日本建築や日本文化が愛おしくなります。そんな日本人に産まれて良かった。って思いますよ。