千利休―無言の前衛 (岩波新書 新赤版 104)

著者 :
  • 岩波書店
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感想 : 50
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301042

感想・レビュー・書評

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  • 糸井重里が、赤瀬川さんが裁判で磨かれたから、この本では、他者へ何かを伝える技術がものすごくあがっているとwebで

    体制に反対するものである、というようなものや、芸術ってどんなものか。とか。
    そんなに印象に残ってない。(2015/03末時点)

  • 前衛の民主化を今の時代は進めようとしているという考え方が新鮮だった。「茶の本」しかり、茶道から禅への東洋における過去への広がりの中に、くどくどと懊悩してきた芸術、美意識、価値に関する問いへの答えが、必ず在るという確信が深まる。砂漠の文化と森の文化の比較論が面白い。

  • 前衛とは犯罪行為に似たりと、なるほどです赤瀬川原平さん!

  • 勅使河原宏の映画「利休」の脚本を担当したことを契機にした利休論である.1990年だから,まだまだ筆致が元気

  • トマソン物件は他力。対照的にあるもの同士の融合が茶の湯に表されている。

  • 映画『利休』の脚本を執筆することになった著者が、豊臣秀吉と千利休へと連なる茶の湯の跡をたどりながら、その芸術性を読み解いた本です。

    秀吉の開催した北野大茶会について、「ほとんどこれは茶の湯のアンデパンダンである」と評したり、近鉄バッファローズのリベラ選手を引き合いに出して「ほとんど見事なお手前である」と述べたりするところなど、著者ならではの視点から語られていて、茶道についてほとんど何も知らないのですが、とにかくおもしろく読むことができました。

  • 2014/11/09 読了

  • 勅使河原宏監督『利休』で脚本を担当した著者による、「前衛芸術家」としての利休像。とにかく説明しだすとキリがないが、有名な路上観察学から図らずも利休と出会ってしまった著者の視点から、天正元亀の時代の猛者たちの心が読み取れる。軽妙洒脱な文章がまた心地よく、夢中で読んでしまった。

  • ふざけた野郎だなと思うが、ひまつぶしには最適。
    たまにはっとさせられる言い回しがある。

  • (読む前の印象)
    ナディッフアパート 渋谷bunkamura店 で発見。Amazon内での評判良し。へうげものや樂家当主本ほかで少々利休は食傷気味だが、気になる本である。時期を見て購入したい。
    (読後)
    めっちゃ面白い。著者は、コピー千円札出店で有罪になったあの人だったのか!『真贋』って多様な意味で重要だし…ともかく、おもしろい。

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著者プロフィール

赤瀬川原平(あかせがわ・げんぺい)
1937年横浜生まれ。画家。作家。路上観察学会会員。武蔵野美術学校中退。前衛芸術家、千円札事件被告、イラストレーターなどを経て、1981年『父が消えた』(尾辻(★正字)克彦の筆名で発表)で第84回芥川賞を受賞。著書に『自分の謎(★正字)』『四角形の歴史』『新解さんの謎(★謎)』『超芸術トマソン』『ゼロ発信』『老人力』『赤瀬川原平の日本美術観察隊』『名画読本〈日本画編〉どう味わうか』。また、山下裕二氏との共著に『日本美術応援団』『日本美術観光団』『京都、オトナの修学旅行』などがある。2014年逝去。

「2022年 『ふしぎなお金』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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