続 日本人の英語 (岩波新書 新赤版 139)

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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004301394

感想・レビュー・書評

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  • 実用的な英語に近づきたい人が一番初めに読むべき定番良書です。実用英語の書籍にはTips集のようなものが多いですが,本書は著者の経験に基づいた英語表現の思想や背景を透き通った(?)文章で説明しています。本書を読んでおけば,そのほかの書籍に書いてある事項の理解を効果的に促すと思います。

  • 前作「日本人の英語」は、英語文法について日本人が潜在的に間違える誤りが主なテーマでした。それをアメリカ人である著者が、日本語で執筆されています。

    その続編である本書は、そこからさらに深化して、異言語間に潜む根源的な違い、埋め尽くしようのない溝について書かれています。例をあげると、映画「オズの魔法使い」に出てくる「ここはカンザスじゃないみたいよ」の台詞。これを聞いたアメリカ人の観衆は拍手喝采するそうです。しかし、私たち日本人には何のことかさっぱり見当がつきません。そこには文化的・歴史的文脈が流れているからです。

    それぞれの言葉の背景に深く流れる文化や歴史から生成される「意味合い」。それをいかにして異なる言語をもった人々に「伝える」かの困難さ、時としての無理難題さ、そして醍醐味。そのような事が、実に雄弁に、そして味わい深い筆致で綴られています。

    本書で語られているその溝は、これからの時代も埋め尽くされることはないでしょう。文化的侵略とは民族の血や、風土、慣習を奪うこと他ならないのであって、それは間違いなく不可能なことだからです。そういった意味で、これからますます世界が小さくなり異文化交流が盛んになる昨今、本書はまったく色あせない普遍性をもった逸品でもあります。

    異文化にたいして寛容になるというのは、埋め切れない溝を理解し、不条理さを抱えてはじめて生まれるものではないでしょうか。

  • IBMのえらい人のオススメ

  • 「日本人の英語」の続編。
    「オズの魔法使い」や「たんぽぽ」など映画や歌、俳句を題材として、日本語の英訳と英語の日本語訳が必ずしもイコールで繋がるわけではないということを指摘、解説しています。前作と同じくとてもわかりやすく、改めて気付かされることも多かったです。外国映画を外国語のまま理解するためには、その国の文化的背景を知らないと厳しいみたい。

  • これから読みます。

  • 前作に引き続き、同じようで微妙に違う表現をわかりやすく丁寧に解説している。英語ネイティブでない英語使いの人は必読でしょう。

  • 続・目から鱗

  • やっぱ日本語と英語の違いってやっぱ深いよねって思います。難しいけど、それをわかって使いこなしたいものです。

  • 日本人の英語の続編。引用文が映画や歌などが多く見られるようになっていて、読みやすい。やや語彙が必要なものもあるけど、内容は面白いです。

  • マーク・ピーターセン氏の第2弾。今度は定冠詞に込められた意味について深く考察されている。

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