- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004305712
感想・レビュー・書評
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約20年前に書かれていることが、現在、ほぼ現実になっている。インターネットのメリット、デメリット、様々であるが、どちらも共通して言えることは、管理するのでは無く、利用者みんなで改良して良いものを作っていく、という流れである。これは現在の暗号通貨の仕組みにつながっている。
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インターネット2―次世代への扉 (岩波新書)
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「日本インターネットの父」こと村井純氏によるインターネット論2冊目。
非常に分かり易く、興味深い内容は前作と同じ。
本作は、前作からの技術発展を踏まえた内容となっている。
「インターネット」は、まだその性能を存分に発揮し切れていないと感じる。
黎明期には、それほど多くの枷を嵌められていなかったインターネットだが、その後の発展を受け、社会的な制約が多くなってきた。
また、利用者の増加につれて、その本質的な意義というものも薄れはじめてきている。
そのような時流のなかで、インターネットの可能性は、花開く前に萎れてしまうのかもしれない。
そうさせないために、インターネットに関わる人は本書を読むべきだと思う。
1998年の出版なので、技術的な部分には古さも垣間見えるが、重要なのはそこではない。
「インターネット」というものが目指しているものや、その為にどのような方策が必要なのかと言うこと。
考え方のベースとなる様々な示唆が、平易な言葉で分かり易く説明されている。
インフラストラクチャとしてのインターネットが、その地位を不動のものにしつつある現在。
技術的な進歩や発展も、ここに来て一段落している感を受ける。
このタイミングだからこそ、もう一度改めて、その本質を捉えなおし、方向を定めなおすべきなのではないかと思う。 -
【由来】
・新書がベスト
【ノート】
・おさらいにはなるが、いかんせん、古いな。佐藤優の「普通の速読」でサッと読んだ。 -
1998年に出版されたインターネットの本。20年近く前の本ではあるが、日本のインターネットの父が書いているだけあって今読んでも感心する。
一番興味を轢かれたのは坂本龍一のコンサートで行った演出。コンサートをネットで配信するにあたって、ネットの向こう側の反応をフィードバックできないかと考えた。そしてやったのが、視聴者が"F"キーを押すとそれが舞台のバックに文字として表示されるというもの。ニコニコ動画の10年以上前にこんなことをやっていた。 -
『インターネット』(岩波新書)の続編です。
前書は、インターネットの歴史と、上手く働けば良いというインターネットの基本哲学に多くの説明が当てられていましたが、本書はインターネットの普及を踏まえて、その後生じたインターネットにまつわるさまざまな社会的問題についての言及もあります。ただ、かなり古い本ということもあって、個々の問題に対する具体的な対策が提出されているわけではありません。あくまで、インターネットの原点に立ち返りながら、問題の本質を見極めようとする姿勢で書かれている本だと言えるのではないでしょうか。 -
(1998.09.22読了)(1998.08.03購入)
次世代への扉
(「BOOK」データベースより)amazon
地球全体を包むコミュニケーションのインフラストラクチャーとして急速に普及してきたインターネット。だが一方で、不正侵入、詐欺、情報流出などの問題が起こってきている。誰もが安心して使えるようにするために、技術は、社会は、教育は、何をどのように準備すればよいのか。インターネットの牽引車として、今後進むべき方向を示す。 -
1998年から見たこれからのインターネット。当時の状況を思えばよくまとまっているし先見の明もあるのだが、さすがに10年以上経過した今ではやや陳腐化の感あり。ただ、もう10年経てば、"当時"のインターネットの状況を振り返るにこれだけ適した本もないだろう。要熟成の一冊。
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インターネットでライブを見て拍手コメントを送るという、今でいうニコニコ動画のような試みが1990年代後半に既に行われていたことに驚いた。
インターネットの強みを再認識出来る良書。