ルポ解雇―この国でいま起きていること (岩波新書 新赤版 859)

著者 :
  • 岩波書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (212ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004308591

感想・レビュー・書評

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  • おそらく溜息しか出てこないと思います。
    どうすればこの理不尽な問題を解決できるか…
    それにはあまりにも多くの事柄が紐解けてこない限り
    無理なような気がするのです。

    一番頭に来るのが経費のところ
    これびっくりするでしょうが、労働の費用は
    「モノ扱いの名称」なんですよ。
    もうね、根本からおかしいわけですよ。
    そんなのがある限り労働者に対する冷遇が
    改善させるわけがない。

    嫌というほど日本人が持つ汚点が見えてきます。
    なくしたいのならば、立ち向かうしかないのです。

  • 不当解雇や不当解雇をめぐる労働裁判の実態などを、労働者の視点で描いた本。

    おぞましいほどの不当解雇の実態、解雇するためにはいくらでも嘘を作り上げる使用者側との不毛な闘いとなる労働裁判の現状が、本書を読むとよくわかります。

  • 既に古い本ながら、現在に至る経緯の理解には役立つ。えぐい。

  • 総合規制改革会議議長、オリックスCEOの発言がひでえ。

  • [ 内容 ]
    解雇ルールの新設を含む改正労働基準法が今年6月成立した。
    有期雇用と裁量労働の拡大もさらに進む。
    規制緩和推進の流れのなかで、日本企業社会や働く環境はどう変わるのか。
    解雇の実態、労働裁判の現状、法改正の舞台裏などへの緻密な取材を通して、次世代に手渡すべき「公正なルール」とはなにかを問いかける渾身のルポ。

    [ 目次 ]
    はじめに
    第1章 構造改革のホンネが現れた解雇ルール
    第2章 不当解雇の実態が語るモラルの崩壊
    第3章 労働裁判に見る「法の下」の不平等
    第4章 クビ切りさえも溶けていく
    第5章 ILO条約はなぜ批准されない?
    あとがき

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    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

  • 図書館で借りた。
    改正労働基準法に盛り込まれた「解雇ルール」とは
    どういった経緯で議論され、承認されたかの紹介を
    軸として解雇の実例も紹介している。
    解雇理由を告げずに解雇し、理由が知りたければ裁判を
    起こせ、などという解雇の仕方があり驚いた。
    実際、理由はなく、嘘の証言を裁判所でする企業側の人が
    いるようであきれてしまう。
    外国の法の精神を真似せず、形だけを真似て法律を
    作ろうとしている専門家の人がいることを知り、がっかりする。

  • 尊敬するジャーナリストのひとりです。

  • 少し前の本ですが、とても良い本です。
    なんといっても同じ組合の方のお話が掲載されてますから。(笑)
    もちろん、解雇撤回、職場復帰された事例です。

  • 分類=労働。03年10月。

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