アメリカ過去と現在の間 (岩波新書 新赤版 912)

著者 :
  • 岩波書店
3.60
  • (11)
  • (8)
  • (21)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 110
感想 : 12
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784004309123

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • これはかなり読書体力が必要でした。というか、そもそもの知識素地が整っていないせい、と考えればまあそうなんですが。それにしても、「貧困大国」がもっとずっとすんなり読み通せたことを思うと、やっぱり専門性はこっちの方が高い気がします。NYテロに至るアメリカの軌跡を、5つの視点から浮かび上がらせて、無理なく説明づけられている…と書いてしまえば簡単で、そういう趣旨は理解出来るけど、かみ砕きながら読み進めるのに、かなり奮闘しました。でも結局、それなりに理解できたように感じているのは、もともとアメリカに対して抱いていたイメージの部分だったりするんですよね。新たに得られた知識は、頑張りの割に少なかったかも…再挑戦が必要かもですね。

  • ユニラテラリズムとは、単独で行うこと。
    バイラテラリズムが2国。マルディラテラリズムが国際。
    アメリカ自体が、多民族国家なのだから、ユニということを強調しすぎても違和感がある。
    アメリカ内部の多様性をどう解剖するかが鍵かもしれない。

  • アメリカ社会の思想、行動のルーツがわかります。

  • お…おもしろい!!
    藤原帰一の「デモクラシーの帝国」で、かゆいところに手が届かないというか、知りたいことがかかれていない!!という気がしていたのだが、この本はそれに答えてくれている。
    アメリカの建国思想からひもといて、zどうして今のアメリカがそんなにも一国主義をとり、独善的なのかを解説してくれている。
    あと、この人、たぶん文章がめちゃめちゃうまい。格調高い良い日本語で、頭にしみいる。(藤原さんの文章は正直、レトリックがわかりにくかったというか考えの飛躍が多くてついていけなかった)

    まさに良書。久しぶりに新書を読みやめられないという体験をした。

著者プロフィール

東京大学大学院総合文化研究科教授

「2011年 『環境秩序と公私協働』 で使われていた紹介文から引用しています。」

古矢旬の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×