- Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
- / ISBN・EAN: 9784004311317
感想・レビュー・書評
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2008年6月20日読了。
占いや超能力、怪しい健康食品などは世の中にあふれかえっている。それらがもっともらしさを出すために「科学的」であることを示そうとするが、なんとなく胡散臭さを感じてしまう。でも、その胡散臭さを具体的にうまくことばで表現することを考えることはしたことがなかった。本書は、「科学的な装いはとっているが、科学の本筋から離れた非合理を特徴とする」「疑似科学」を解説している。
科学者が誠実であることとは、どういうことか。
分野は違えど、人文科学という科学の分野に身を置く者として、身につまされることばに出会う。そのことも大きな収穫。
本書は、「疑似科学」を材料とすることで、一人一人が自分でものを考えることの大事さを訴える。生徒に読ませてみるのもいいかもしれない。
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心斎橋アセンス
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疑似科学を概説した本。初心者には不親切で難しめ、多少でも知ってる人には浅くて物足りない。一応、セーガン、ガートナーの日本版たらんことを目指し、なおかつ、地球温暖化のような複雑で科学的に依然不確定なものまで含めることに存在意義を見出そうとしてるようではあるけれど、成功してるようには思えず、特に意義・おもしろさは感じられない。そして何より、社会問題に関して、道徳的説教や“擬似社会科学的俗説”が乱用されているのには辟易する。疑似科学を批判する本においてあるまじき態度。
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(2008/4/26読了)